fem tone ジャーナル

Doctor’sコラムvol.4 閉経について

産婦人科専門医 成川希
Doctor’sコラムvol.4 閉経について

人生80年、100年時代と言われるようになりました。月経のある期間が10代〜50歳の約40年間とすると、人生の中で月経の無い期間が同じ位もしくは長くなります。

私たちは月経との付き合い方と同じように月経がない時代も大切に考えなくてはなりません。女性ホルモンが揺らぎながら減少していく更年期。ご自身の身体が変化する時期であると同時に、職場で責任ある立場にある方、ご家族の独立、介護など自分の周りの環境変化が起こる時期でもあります。

 

心身の不調は、一つではなく、複数の出来事が重なったときに起こりやすいものです。身体の健康が崩れると心も乱れやすいですし、逆に心が晴れやかになると今まで感じていた身体の重さがふっと楽になったり。普段から自分の身体をケアすることが大切ですね。少しの変化に気付く事ができると、変化が小さい芽のうちに対処出来、大きなトラブルの花が咲く前に防ぐ事ができます。お風呂でのケアも自分の変化に気付く、ひとつのキッカケになるでしょう。

次に大切なのは自己肯定感。仕事や家庭、人間関係などに経験を重ねてきて、自分の言動を思い返して後悔したりストレスを感じることもあるでしょう。しかし、その時その時状況を見極めて選択してきた自分を認め、これまでやってきた今の自分を認めてあげましょう。その気持ちがこの時期の不調を支えてくれます。

月経に捉われない人生、閉経バンザイ!といえる様になりたいですね。

吉祥寺レディースクリニック成川医師

Profile

医師 成川 希なりかわ のぞみ

AyurvedaUniverse代表

産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、日本抗加齢学会専門医、産業医。現代医学からのアプローチに加えホリスティックな観点からの診察を行う。都内の婦人科で臨床医として現場に立ち、2023年5月からアーユルヴェーダの観点からの診察、施術を行うAyurveda Universe(アーユルヴェーダユニバース)代表。

<保有資格>産婦人科専門医・母体保護法指定医・(日本女性医学学会)女性ヘルスケア専門医・日本抗加齢医学会専門医・(日本医師会認定)産業医

産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、日本抗加齢学会専門医、産業医。現代医学からのアプローチに加えホリスティックな観点からの診察を行う。都内の婦人科で臨床医として現場に立ち、2023年5月からアーユルヴェーダの観点からの診察、施術を行うAyurveda Universe(アーユルヴェーダユニバース)代表。

<保有資格>産婦人科専門医・母体保護法指定医・(日本女性医学学会)女性ヘルスケア専門医・日本抗加齢医学会専門医・(日本医師会認定)産業医